
これからの時代に求められるリーダーシップとは?
どのようなリーダーシップを発揮すべきかは、その時代やビジネスの傾向、企業、従業員の性質などで異なります。
本記事では、下記3つの内容を解説します。
①これからのビジネス・働き方・職場とは
②これからの時代に求められるリーダーシップとは
③時代に適したリーダーシップを発揮する前提としてクリアしたい課題
時代に合ったリーダーシップを発揮できれば、個人のパフォーマンスやチーム力の向上が期待できます。これからの時代に求められるリーダーシップについて、ビジネスや働き方、職場における変化から順を追って解説しますので、ぜひ参考にしてください。
これからのビジネス・働き方・職場環境とは
時代に合ったリーダーシップを発揮するには、時代の移り変わりとともに変化するビジネスや働き方、職場環境について、理解を深めることが先決です。令和に入り、どのような変化が起きているのか解説します。
AIの導入による新たなビジネスモデルが誕生することが期待されている
近年では、AI(人工知能)を搭載したロボット掃除機、AIが投資のアドバイスをするロボアドバイザーなど、AIを活用したプロダクトやサービスが続々と登場しています。今後もAIの導入による新たなビジネスモデルが誕生するでしょう。
ワークライフバランスのとれた働き方が支持されている
ワークライフバランスがとれた働き方は、仕事のモチベーションアップに繋がります。結果的に、1人の従業員が生み出す利益が上がり、人件費を削減しやすくなるでしょう。
厚生労働省の「イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題」によると、次のように週の労働時間が長いほどに生活満足度が低下するとされています。
週35時間未満 48.2%(男性)、51.7%(男性)
週35~42時間未満 43.1%(男性)、47.1%(女性)
週42~49時間未満 40.2%(男性)、44.5%(女性)
週49~60時間未満 39.8%(男性)、42.9%(女性)
週60時間以上 33.8%(男性)、39.3%(女性)*注1
上記を踏まえると、ライフワークバランスのとれた働き方には、パフォーマンスやモチベーションの向上だけではなく、生活満足度の向上も期待できると言えます。
従業員が快適に働ける職場環境が求められている
従業員のパフォーマンスとモチベーションを高めるには、働きやすい職場環境を作ることが重要です。パワハラやセクハラがない、業務効率化ツールを適切に導入できている、居心地がよい空間設計など、あらゆる角度から職場環境を見直す必要があります。
これからの時代に求められるリーダーシップとは
それでは、ビジネスや働き方、職場環境における変化を踏まえ、これからの時代に求められるリーダーシップについて考察します。
新たなアイデアを率先して創出する
AIに限らず、画期的なシステムや仕組みを開発すると、企業の業界シェアが大きく伸びる可能性があります。新たなアイデアを率先して創出する形でリーダーシップを発揮すれば、メンバーも刺激を受けてアイデアが生まれやすくなるでしょう。
従業員の精神面までケアする
ライフワークバランスのとれた働き方が求められている昨今では、従業員のパフォーマンスやモチベーションの向上を目的に、精神面のケアを行うことが重要です。ライフワークバランスがとれていても、仕事での失敗や行き詰まり、新たな挑戦への不安感など、さまざま問題を抱える従業員は少なくありません。
優秀なリーダーがいるチームは、全てのメンバーが生き生きと働いており、仕事を楽しんでいます。従業員の精神面までケアできれば、信頼関係が生まれることで、ますますパフォーマンスやチーム力が高まるでしょう。
働きやすい環境づくりのために現場の声を経営層に伝える
働きやすい環境をつくるのは、経営層や担当部署の仕事です。しかし、どのような環境が働きやすいのかは、現場の従業員にしかわかりません。そのため、メンバーの声を経営層や担当部署に伝えて、働きやすい環境づくりを目指すリーダーが必要です。
結果的にメンバーとリーダーの間で信頼関係が強くなり、統率や指導を行いやすくなります。
高い共感力を持って個々の言動や行動に注目する
リーダーは、メンバーの言動や行動に注目し、モチベーションアップに繋がるようにケアする必要があります。メンバーの気持ちを理解するには、高い共感力が必要です。口先だけで「大変だったね」、「もっとこうすればよくなると思うよ」などと言えば、メンバーとリーダーの信頼関係は崩れてしまいます。
また、共感するだけではなく、「どのように仕事をしたいのか」、「何を目標にしているのか」など、メンバーの自主性を引き出すことも重要です。
時代に適したリーダーシップを発揮する前提としてクリアしたい課題
時代に適したリーダーシップを発揮するには、前提として次の3つの課題をクリアする必要があります。
職場で求められているリーダー像をつかむ
これからの時代に求められるリーダーシップが職場で求められるリーダーシップと合致するとは限りません。企業独自の取り組み、従業員の性質、経営層の考え方などを踏まえ、企業と従業員が必要とするリーダーシップを発揮することが重要です。
1人のメンバーとして知識とスキルを身につける
1人のメンバーとして高い知識とスキルがあることは大前提です。時代に適したリーダーシップを発揮しようにも、メンバーよりも知識とスキルに乏しい場合は、信頼関係を築くことが難しいでしょう。
また、知識とスキルがなければ、新たなアイデアも創出できません。
経営層との太いパイプを持つ
従業員が働きやすい職場をつくるには、経営層との太いパイプを持つ必要があります。経営層に現場の不満や要望を伝える仕組みが整っていても、機能しているとは限りません。経営層と太いパイプを持つ人物がリーダーになれば、従業員が働きやすい職場を整えやすくなります。
まとめ
これからの時代に求められるリーダーシップは、新たなアイデアを率先して創出しつつ、従業員の不安や不満などに耳を傾けてケアすることです。リーダーシップを発揮できれば、メンバーのパフォーマンスやモチベーションが高まり、チームの業績が上がることが期待できます。求められるリーダーシップは時代や企業の考え方、従業員の性質など、さまざま条件で変わるため、どのようなリーダーになればよいのか十分に考えましょう。

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■参考文献
*注1
厚生労働省「イノベーションの促進とワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題」