日本とアメリカにおけるリーダーシップの考え方の違いとは?

日本とアメリカでは、リーダーに求められるスキルや対応が異なります。

本記事では、下記3つの内容を考察します。

①日本とアメリカでリーダーに求められるスキルと対応が異なる理由

②日本とアメリカにおけるリーダーに求められる対応の違い

③日本とアメリカにおけるリーダーに求められるスキルの違い

優れたリーダーを目指すには、リーダーシップにおけるさまざまな考え方を知ることが大切です。日本とアメリカにおけるリーダーシップの考え方の違いを解説しつつ、求められる対応やスキルについて考察しますので、ぜひ参考にしてください。

リーダーシップの定義とは

リーダーシップに定義はありませんが、「リーダーが発揮すべき統率力や指導力」を指すことが一般的です。そのため、統率力や指導力で部下を成功に導くことを「リーダーシップを発揮する」と表現する傾向があります。

日本とアメリカにおいて、リーダーシップの意味は同一とされています。ただし、求められるスキルや対応が異なるため、日本でリーダーとして優れている人物がアメリカで活躍できるとは限りません。

日本とアメリカでリーダーに求められる対応やスキルが異なる理由

日本とアメリカでは、文化が大きく異なります。例えば、「個人と集団の利益のどちらを重視するか」で比較すると、日本は集団主義に偏っており、アメリカは明らかな個人主義とされています。*注1

個人主義の社会では、それぞれの個人が自分の利害を追求するのに対し、集団主義の社会では個人よりも組織の利害を優先する傾向があります。*注2

そのため、個人主義の社会では、「会社のために一生懸命働こう」、「会社の利益を達成するために自分を犠牲にしよう」といった考え方が通用しません。あくまでも「給与を得るため」、「昇進して収入を増やす」といった理由で会社の利益に貢献します。

対して集団主義の社会では、「組織の利益のために多少は自分を犠牲にしてもよい」と考える傾向があります。

さらに、個人主義の社会では個人が自分に与えられた仕事をこなす個人プレーの方が高い成果が挙がり、集団主義の社会ではチームで一緒に1つのプロジェクトに取り組む方が高い成果が挙がるとの意見もあります。*注3

多くのリーダーシップ論がありますが、いまだに正解は導き出されていません。

日本とアメリカにおけるリーダーに求められる対応の違い

それでは、日本とアメリカにおける文化の違いを踏まえ、リーダーに求められる社員への対応の違いを考察します。

裁量権の与え方の違い

個人主義のアメリカでは、個人が実力を発揮できるように、裁量権を多く与える傾向があります。対して集団主義寄りの日本では、個人の裁量権が小さく、複数の上司の承認を得なければならない傾向があるのです。

アメリカでリーダーになる場合は、社員のスキルに適した裁量権を十分に与えることで、個人の成果が上がりやすくなるでしょう。一方、日本では裁量権を小さくして、他のメンバーに相談する機会を増やすことが求められます。裁量権が小さければ、上司の承認を得られるかどうか他のメンバーに相談する機会が生まれ、メンバー間での連携が強くなるでしょう。

ただし、裁量権が小さいために、上司との書類のやり取りやメンバー間のコミュニケーションコストが増え、与えられた業務に支障をきたす場合があります。

統率の方法の違い

アメリカでは、多くのルールで縛ったり仕事の方法を指定したりすると、個人のスキルを発揮できなくなる恐れがあると考えられています。

個人のやり方を否定しない、相談役に徹する、優秀な人材のノウハウは共有するが強要はしないなど、「相談には乗るが仕事のやり方は指定しない」ことが重要です。

対して日本では、チームに対する個人の貢献度が注目される傾向があるため、チームを成功に導くための統率が求められます。個人プレーの傾向があり、他のメンバーを蹴落とそうとする社員には、チームワークの重要性を伝えるための指導が必要でしょう。

日本とアメリカにおけるリーダーに求められるスキルの違い

それでは、日本とアメリカそれぞれのリーダーに求められるスキルについて考察します。

日本のリーダーに求められるスキル

個人のスキルを活かし、結果的にチームの目標を達成することが重要です。そのため、個人のスキルを活かせる業務を割り振ることが求められます。個人の性格、スキル、考え方まで考慮して、業務を適切に割り振るスキルが必要でしょう。

また、チームワークを乱す恐れがある場合には、チームワークの重要性を説くことが求められます。ただし、個人の意思を尊重しない対応は、チームの目標達成に悪影響が及びます。そのため、個人を尊重しつつ目標達成に向けてマネジメントができることが重要です。

アメリカのリーダーに求められるスキル

アメリカでは、それぞれの個人が自分の仕事に集中できることが重要です。ただし、個人の横暴な態度や低スキルであることを許してはいけません。低スキルの原因が知識や技術不足の場合は、リーダーが自らアドバイスすることが大切です。当然、アドバイスするには、リーダー自身に豊富な知識や高い技術力が備わっている必要があります。

また、横暴な態度をとる個人の行動を改めさせるには、仕事面や人格面で信頼されているリーダーによる指導が必要です。リーダー自身が個人としても高い成果を挙げており、多くの人に良い印象を与えられる人格であれば、メンバーをコントロールしやすくなります。

まとめ

アメリカのリーダーに求められるスキルを習得しても、日本で優れたリーダーシップを発揮できるとは限りません。今回、ご紹介したリーダーに求められるスキルや対応は、あくまでも参考です。会社によって求められる内容が異なるため、会社の風土や働き方の特徴を捉え、正解を導き出しましょう。




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■参考文献

*注1,2,3

文化・制度の違いとリーダーシップ

https://www.recruit-ms.co.jp/issue/column/0000000168/

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