AWSの料金とは?押さえておきたい料金体系や無料利用枠を紹介

AWS(アマゾン ウェブ サービス)はAmazonが提供しているクラウド環境のプラットフォームです。しかし、「AWSの利用を検討しているけど、料金体系についてよくわかっていない……」という方も多いのではないでしょうか?そこでここでは、AWSの料金体系や無料利用枠などについてご紹介いたします。

この記事を読めば以下の3つのことがわかります。

①AWSの料金体系やプランとは
②AWSの無料利用枠とは
③AWSの利用料金のシミュレーション

それぞれ詳しく解説していますので、AWSに興味のある方、料金について知りたい方はぜひ参考にしてください。

AWSの料金体系とは

AWS(アマゾン ウェブ サービス)は、クラウド環境上にWebサーバーを構築・運用できるサービスです。AWSで利用できるサービス120種類以上と多く、サービスによって料金は異なります。

AWSはサービスごとに、毎月一定の料金を支払う定額課金ではなく、従量課金制を採用しています。

従量課金制は使った分だけ料金が発生するため、予算に応じてデータ使用量を抑えたり、データ量を使い切れずに無駄なコストが発生するということを防げるので、費用を節約することも可能です。
ただし従量課金制のデメリットとして、急なトラフィックの増加で料金が跳ね上がる可能性もありますので注意は必要です。

AWSは大きく分けて以下の3つのカテゴリで料金が発生します。

Webサーバー(Amazon Amazon EC2)
ストレージ(Amazon S3)
データ転送

次項でそれぞれの料金プランについて、詳しく見ていきましょう。

AWSのWebサーバー(Amazon EC2)の料金プラン

Amazon Amazon EC2はクラウド環境に仮想サーバーを構築・運用できるサービスで、利用ごとに時間単位で課金されます。Amazon EC2の料金プラン以下の5つから選択できます。

オンデマンド
実行するインスタンス(AWSクラウド内の仮想サーバー)の台数や使用時間によって、料金が発生します。料金は使用時間、または秒あたりの使用量に応じて請求されます。*注1

スポットインスタンス
AWS内の使われていないEC2インスタンスを入札して、使用できる料金体系です。公式によると、オンデマンドに比べて最大約90%低い価格で購入できます。
一時的に費用を抑えたい場合に有効な使い方が可能です。*注2

Savings Plans
インスタンスを低価格で利用できる料金体系です。1年または3年の期間内で特定の処理能力で使用する契約を結ぶことにより、オンデマンドと比較して大幅なコスト削減が可能です。*注3

リザーブドインスタンス
1年または3年の期間で契約することにより、オンデマンドと比べて大幅な割引価格で利用できる料金体系です。
支払い方法は3つのオプションから選択可能で、全期間一括払い、部分的な前払い、前払いなしがあります。*注4

Dedicated Hosts
専有ホストを利用したい(物理サーバーを専有したい)場合の料金体系ですが、その分料金は高くなります。*注5

AWSのストレージの料金プラン

AWSのストレージはデータの保存以外にも管理、分析、コスト削減のためにさまざまなサービスが提供されています。AWSのストレージサービスでは主に以下の2つがあります。

Amazon EBS
Amazon EC2で使用するストレージのことで、使用した分のみ料金が発生します。料金は選択したストレージタイプによって1GBあたりの使用料金が異なります。*注6

Amazon S3
AWSのオブジェクトストレージサービスで、バックアップや復旧、ビッグデータ解析などさまざまな用途で利用できます。Amazon S3も使用した容量に応じて料金が請求されます。*注7

AWSのデータ転送の料金

AWSでのデータ転送は、AWSからインターネット上にデータを転送した分のみ料金が発生します。
インターネットから転送されたデータの受信、AWSの同じリージョン内から転送されたデータについては料金に含まれません。

データ転送の料金は最初の1GB/月までは無料で、次の 9.999 TB/月で0.114USD/GBの料金が発生します。

AWSは無料利用枠もあり

AWSでは導入を検討している人、学習目的で使いたい人向けに、無料利用枠が用意されています。無料利用枠でもAWSのさまざまなサービスが一定の期間、一定の容量分まで無料で利用可能です。無料利用枠には以下の3つの種類があります。

12カ月無料
無期限無料
トライアル

それぞれ見ていきましょう。

12カ月無料

12カ月無料利用枠は、AWSのアカウントを作成してから1年間無料で利用できます。ただし所定の上限を超えると、その分AWSの標準利用額、従量課金が発生するので注意が必要です。

自分が今どれくらいのデータ量を利用しているかは、AWSにログインし、「Billing & Cost Management」ダッシュボードからチェックできるので、気になる方は常に確認しておきましょう。

12カ月無料枠の所定の上限の一例
Amazon EC2:750時間まで
Amazon S3:5GBまで
Amazon ADS:750時間まで
Amazon API Gateway:100万のAPIコール受信数
Amazon Cloud Directory:1 GBまで
Amazon CloudFront:50GBまで など

無期限無料

無期限無料はAWSのアカウントを持っている間は、無期限無料枠の対象サービスを無料で利用できます。

12カ月の無料枠と同じく、サービスごとに設定されている上限を超えない限りは、無料での利用は可能です。ただしデータ量を超えた分は料金が発生するので注意が必要です。

無期限無料枠の所定の上限の一例
Amazon DynamoDB:25GBまで
AWS Lambda:100万リクエスト
Amazon SNS:100万の発行
Amazon CloudWatch:10カスタムメトリクスおよびアラーム
Amazon Chime:無制限
Amazon Cognito:50,000MAU/月 など

トライアル

トライアルでは選択したサービスに応じて、1回の使用に限り無料で利用できたり、サービスによっては所定の期間無料で利用できます。

トライアルでの所定の上限の一例
Amazon SageMaker:250時間まで
Amazon Lightsail:750時間まで
Amazon Redshift:2カ月まで

AWS利用料金をシミュレーションしてみよう

ここまでの解説で、AWSを利用すると結局どれくらい料金がかかるのか、イメージしにくいと感じた方も多いのではないでしょうか?

前述したように、AWSで利用できるさまざまなサービスは全て従量課金制のため、毎月の料金が変動します。
そこでどれくらい料金がかかるのかを知りたい方は「AWS 料金計算ツール(https://calculator.aws/#/)」で使用してみることをおすすめします。
必要なサービスを選択して料金のシミュレーションができますので、気になる方はぜひ確認してみましょう。

試しに以下のサービスを1年間利用した場合の、料金をシミュレーションしてみます。(無料枠は除外しています)

使用するサービス
Amazon EC2
Amazon Simple Storage Service (S3)
Amazon Route 53

■ Amazon EC2
オペレーティングシステム (Linux), 数量 (1), Pricing strategy (EC2 Instance Savings Plans 1 年 前払いなし), 各 EC2 インスタンスのストレージ (汎用 SSD (gp2)), ストレージ量 (50 GB), インスタンスタイプ (r6g.medium)

料金/月:33.96 USD

■ Amazon Simple Storage Service (S3)
S3 標準ストレージ (100 GB per 月)

料金/月:2.50 USD

■ Amazon Route 53
料金/月:0.90 USD

1年利用したの合計額:448.32 USD
月額:37.35 USD = 約3,884円

まとめ

ここではAWSの料金について、主なサービスごとの料金プランの解説や、無料枠の詳細、シミュレーションの方法について解説しました。
近年では自社内で環境を構築・運用するオンプレミスからクラウドへ移行する企業も増えてきています。
AWSでは簡単に仮想サーバーの構築・運用が可能で、安定した動作が保証されています。
AWSはプログラミング学習やクラウドサーバーの学習目的の用途でも利用できます。
気になる方は、ぜひ無料枠からAWSを利用してみることをおすすめします。




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■参考文献
*注1
Amazon 「AmazonEC2の価格-オンデマンド価格の解説箇所より」
https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/on-demand/
*注2
Amason 「Amazon EC2 スポットインスタンスの料金の解説箇所より」
https://aws.amazon.com/jp/ec2/spot/pricing/
*注3
Amason 「Savings Planの概要箇所より」
https://aws.amazon.com/jp/savingsplans/
*注4
Amason 「リザーブドインスタンス購入オプションより」
https://aws.amazon.com/jp/ec2/pricing/reserved-instances/pricing/
*注5
Amason 「AmazonEC2専用ホストの価格より」
https://aws.amazon.com/jp/ec2/dedicated-hosts/pricing/
*注6
Amason 「AmazonEBSの価格より」
https://aws.amazon.com/jp/ebs/pricing/
*注6
Amason 「Amazon S3 の料金より」
https://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/

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