
Autodesk Forgeの料金プランはどういう仕組み?
CADソフトをはじめ、様々な優れた製品を提供しているAutodesk(オートデスク)ですが、製品の運用を円滑にするサービスの強化にも自ら取り組んでいます。
Autodesk Forgeは、そんな優秀なAutodesk製品をさらに使いやすくするためのクラウドサービスです。今回はAutodesk Forgeについての概要や、具体的な料金プランなどについてご紹介します。
目次:
・Autodesk Forgeとは
・Autodesk Forgeの料金プランについて
Autodesk Forgeとは
Autodesk Forgeは、デザイナーや設計者がCADデータをクラウドにアップロードし、インターネットを活用した情報共有を行えるようにできるWeb APIサービスです。情報共有を円滑に進められるだけでなく、クラウド上のデータを活用し、新たなツールやサービスの提供につなげられるのが特徴です。
設計やデザインをクラウドに接続
従来の図面設計作業において、情報共有は非常に複雑なプロセスが強いられることも珍しくありませんでした。図面設計に紙を使えば、直接の手渡しやファックスの必要がありましたし、建設業界においては工程ごとに図面を作成するという手法も採用されていました。
そこでAutodesk Forgeが着手したのは、図面の情報共有をより円滑にし、余計な業務を一掃しようという取り組みです。クラウドを使ってデータをやり取りできるプラットフォームとなることで、効率性に優れたマネジメントを実現してくれます。
スマホやIoTとの連携も
クラウド上にデータをアップロードすることで、多くのメリットが期待できます。例えば、Autodesk Forgeを使えばWebブラウザからCADデータが閲覧可能になります。これまでCADデータといえば、専用のソフトがインストールされたPCからしか閲覧することができず、環境が整備されたオフィスからしかアクセスはできませんでした。
しかしForgeのWebブラウジング機能を使うことで、インターネットを通じてラップトップ、さらにはスマホやタブレットからCADデータを閲覧できます。外出先や屋外の現場で図面を確認したい時など、CAD活用の幅が広がります。
また、インターネット環境にデータを共有することになるので、IoTやAIツールの活用など、単なる情報共有にとどまらない使い方にも応用が可能です。BIMデータをForgeにアップロードし、IoTセンサーなどと組み合わせれば、BIMデータに湿度や温度情報のリアルタイムでの変化を加えられます。3Dデータでありながら、まるで実際の部屋のようにリアルなシミュレーション結果を取得することも可能になります。
建物の設計・施工はもちろんのこと、運用管理におけるBIM活用の幅も、Forgeによって大きく広がるでしょう。
Autodesk Forgeの料金プラン
このような無限の可能性を秘めるAutodesk Forgeですが、活用にあたり、どれくらいのコストが発生するのかについて確認しておきましょう。
無償体験期間を活用しよう
Forgeの利用にあたって、まず活用したいのが無償体験期間です。通常、Forgeの利用には利用機能や期間に応じた料金が発生しますが、初めてのユーザーには90日間の無償利用体験期間が与えられます。体験期間中は全ての機能を利用でき、100のクラウドクレジットも無料で提供されます。
クラウドクレジットは、Forgeが提供するAPIの利用の際に発生する料金を支払うためのクレジットです。処理数に応じたクレジットが発生するため、その都度クレジットの購入が求められます。逆を言えば、サービスを利用しなければ無駄なコストが生まれることもないので、高いコストパフォーマンスも期待できます。
手持ちのクレジットがどれくらい残っているかは、いつでも気軽にアカウントから確認できます。購入は100単位で行え、100クレジットで100ドルの料金設定になっています。クレジットカードを登録しておくだけでいつでも購入できるので、クレジット不足で作業が進まないという心配もないでしょう。
ちなみに無償体験は、90日の利用期間が終了するか、100クラウドクレジットを使い切った段階で終了します。この点は注意しておきましょう。わからないことがあれば、専属のサポートチームに質問も可能なため、トラブルシューティングも迅速に行えます。
サブスクリプション料金で効率的な運用を
無償体験終了後は、利用に際して料金の支払いが必要になります。Forgeは買い切り型の製品ではなく、年間更新のサブスクリプション料金となります。価格は1年間の利用で17,600円(税込)で、必要に応じてクレジット購入費用が随時発生します。
12ヶ月分のサブスクリプションを購入することで、毎回100クラウドクレジットが無料で付与されます。最低限のクレジットは更新の際に手に入れられるので、不足するたびに購入しなければいけないわけではありません。また、サブスクリプションの更新は自動的に行われるため、更新手続きをしていないという理由で使用できなくなることもないでしょう。
また、エンタープライズ利用を検討している場合には、5,000 クラウドクレジットからボリューム割引を獲得できます。詳しい利用条件については問い合わせを行いましょう。
最新の料金体系については、公式サイトをご確認ください。
公式サイト:https://forge.autodesk.com/ja/pricing
おわりに
Autodesk ForgeはCADやBIMデータの運用方法を、より多様にしてくれる可能性を秘めたクラウドサービスです。利用にあたって必要なコストも高くなく、業務の効率化や自動化により、高いコストパフォーマンスも期待できるでしょう。
無償体験期間中にForgeの具体的な使い方をマスターし、有効な活用方法を見出すのがおすすめです。

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