
3Dデザインの将来性とは?活躍する業界や労働環境についても解説
3Dデザインは、非常に将来性が高い分野だと言われます。ゲームや映画をはじめとして、活躍の幅は医療業界、建築業界、VR・AR業界など、非常に多岐に渡ります。今後もさらに需要拡大が予想されている分野であり、就職を考えている人も多いかもしれません。この記事では、3Dデザインの将来性について解説します。
この記事でわかること
①3Dデザインとは何か
②3Dデザインの将来性とは
③3Dデザイナーの労働環境
それでは、見ていきましょう。
3Dデザインとは何か
「3Dデザイン」とは、名前の通り3次元に見える幅・横・奥行きのあるデザインを指します。飛び出して見えたり、奥行きがあるように見えたりするような立体的なデザインのことです。アニメやゲームなどに3Dデザインが用いられることも、もはや一般的になってきました。
3D映像を制作するデザイナーは3Dデザイナーと呼ばれます。主な仕事は「モデリング」と呼ばれる、平面から立体的な形を作り上げていく作業です。この他にも「モーションデザイン」という映像に動きを与える作業や、「ライティング」「エフェクト」という光や風景などを作る作業などがあります。
3Dデザインの普及に伴い、3Dデザイナーの需要も高まってきています。
3Dデザインの各業界における将来性
3Dデザインの将来性は非常に高いと言えます。その理由は、3Dデザインの技術は日常生活のあらゆる部分で活用されており、今後はさらに多くの分野で利用されると予想されているためです。
「3Dデザインを使う業界」と聞くと、なんとなく映画やアニメなどの映像業界を想像する人が多いかもしれません。しかし3Dデザインは、映像業界をはじめとして、医療や建築など、非常に幅広い業界で必要とされています。具体的に見てみましょう。
映像業界
3Dデザインを身近に感じられるのは、映像業界かもしれません。ゲーム、スマホアプリ、アニメ、映画など様々な媒体で3Dデザインは活用されています。3Dを前面に押し出しているRPGやメガネを装着して鑑賞する映画はもちろん、一見すると2次元のアニメでも、背景だけは3Dが使用されていることもあります。もはや、映像業界に3Dデザインはなくてはならない存在と言えるでしょう。
医療業界
医療業界においても、3Dデザインは活用されています。たとえば医療・福祉施設を設計する際に、レイアウトを共有・シミュレーションするのに3Dデザインが役立ちます。病院の設計には、専門的な知識が必要となるため、2次元の図面では設計士と病院での情報共有がしにくいのです。3Dデザインを用いることで、図面だけでは伝わらない情報を円滑にやりとりできると言われています。また最近では、医療業界に特化した専門性の高い医療機器や家具、壁材・床材など、豊富な素材が収録されたソフトウェアも販売されています。
AR・VR業界
3Dデザインを用いる業界の中でも、特に今後の成長が大きいと言われるのがAR・VR業界です。
ARとは「拡張現実」を、VRとは「仮想現実」をそれぞれ指します。人気スマホアプリ「ポケモンGO」で、その存在が一気に広く知られるようになりました。スマホの画面に映した周囲の風景に、デジタルのポケモンを表示させるのは、まさにAR技術によるものです。
スマホゲームだけでなく、最近では自動車の設計や旅行など、あらゆる分野でAR・VRは活用されており、今後もそのニーズは拡大していくでしょう。
建築・設計業界
意外と知られていませんが、建築・設計業界では、かなり早い段階から3Dデザインが活用されています。具体的には、ビルや橋、道路などの複雑な構造物を設計する場合には、「3DCAD」もしくは「BIM」と呼ばれるデータベースが活用されています。これらは、3Dで設計図面を見ることができるもので、完成図がイメージしやすかったり、部品の裏まで見たりできるため、非常に多くの企業で導入されています。
同じように設計図が必要になる機械や自動車メーカーなどでも3Dデザインは活用されています。
3Dデザイナーの労働環境
ここまで見てきた通り、3Dデザインは将来性が非常に高い分野です。働き方の幅を広げるべく、3Dデザイナーとして働こうと考えている人も多いのではないでしょうか。
3Dデザインの需要拡大に伴い、それを生み出す3Dデザイナーのニーズも増えています。つまり、求人数が増えているということですが、誰でも簡単に就職できる訳であはりません。多くの求人においては、デザインに関する知識だけでなく、対象の業界に関する知識や実務経験も要求されます。
ただし、3Dデザインに特化した専門学校などが増えて学びやすくなっているのも事実です。集中的に知識と技術を修得して、希望する企業へ就職していく人も増えています。また、先述の通り、3Dデザインは非常に幅広い分野で必要とされています。技術を要する職種で求人が増えている傾向があるため、未経験や転職者にもチャンスがあるとも言えます。また、人材不足から年収も増加しているようです。
3Dデザイナーとして働く上では、成長志向と自己管理が大切です。3Dデザインとは、新しいソフトウェアや技術が次々と誕生する分野です。そのため、今持っている知識や自分の仕事のやり方に拘らず、常に学習を続ける姿勢が大切です。また、納期前には追い込みがあることもあるでしょう。身体を壊さず、長く活躍するには健康管理に気をつけることが大切です。
まとめ
ここまで、3Dデザインの将来性について解説してきました。
3Dデザインは、実に幅広い業界・分野で活用されている技術です。今後も多くの業界で必要されることが予想され、それを生み出す3Dデザイナーの需要も増加しています。
急激に需要が高まっているため3Dデザイナーの求人数は多く、年収も増加傾向にあります。ただし、希望の業界で3Dデザイナーとして働くためには、当該業界の知識や経験も必要となります。また、働く上では常に新しい技術にキャッチアップすることと、きちんと自己管理をすることが大切です。
この記事を参考に、3Dデザインの将来について考えてみてください。

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