
3Dモデリングができる無料のソフトを紹介。ソフトの選び方も解説
この記事を読むと以下のことが分かります。
- 3Dモデリングソフトの種類
- 3Dモデリングソフトの選び方
- 無料で利用できる3Dモデリングソフト
3Dモデリングの技術はさまざまな業界で利用されており、多くの企業が3Dモデリングのスキルを持った人材を求めています。
3Dモデリングのソフトは習得が難しく費用が高いというイメージがある方も多いかと思います。しかし、無料で利用できるソフトもあります。この記事では、3Dモデリングソフトの種類や選び方、無料で利用できるソフトについて紹介しております。
3Dモデリングソフトには3DCADと3DCGの2種類ある
3Dモデリングのソフトには大きく分けて、下記の2種類があります。
- 3DCADソフト
- 3DCGソフト
それぞれについて説明していきます。
3DCADはエンジニア向けのソフト
3DCADソフトはものづくりの現場では機械設計や電気回路設計、建築業界では構造物の設計などに利用されています。主にエンジニアが利用するソフトと考えるとイメージしやすいのではないでしょうか?
3DCADの大きな特徴としては図面機能があるというところです。品質の良い製品を作るためには製造のばらつきを含めた正確な寸法や図面のルールに従った表記の入った図面が必要です。そのため3DCADソフトには図面機能が必須です。
3DCGはクリエイター向けのソフト
3DCGソフトはゲーム制作やアニメーション制作など主にクリエイターに利用されています。最近ではVtuberの3Dキャラクターのモデルや3Dプリンター用のモデルなど個人でも3DCGソフトを利用される方もいますね。
3DCGソフトにはモデリング機能の他にモデル表面の質感や色を再現するテクスチャやペインティング、動きを再現するリギングやアニメーションなどの機能があり、それぞれの機能に特化したソフトやすべての機能が使えるソフトがあります。
3Dモデリングソフトの選び方
3Dモデリングの選び方は下記のような方法があります。
- 希望する業界、企業が利用しているソフトで選ぶ
- Web上に情報が多くあるソフトを選ぶ
- 自分のやりたいことができるソフトを選ぶ
順番に説明していきます。
希望する業界、企業が利用しているソフトを選ぶ
3Dモデリングソフトは業界により使われているソフトが異なります。3DCADでも機械設計か電気回路設計かでも違いますし、建築業界ではまた違ったソフトが使われています。
また、希望する企業で利用されているソフトがわかるのであれば、そのソフトを選ぶという手段もあります。当然ながら企業としては自社で利用しているソフトを使える人材を採用したいものです。
Web上に情報が多くあるソフトを選ぶ
スクールに通うとなると話は別ですが、費用も高いので個人で勉強するという方が多いかと思います。独学の場合、途中でつまずいてしまうと一人で解決できず挫折してしまうことが多いです。
利用者の多いソフトはWeb上にチュートリアルやトラブル時の対応の情報があるサイトが多くありますので、独学でも挫折する確率がさがります。
最近ではYouTubeで解説動画がアップされているソフトもありますので探して見ても良いかもしれません。
自分のやりたいことができるソフトを選ぶ
当然ですが自分のやりたいことができるソフトを選びましょう。エンジニアを目指している方がモデリングに特化したソフトを選んでも仕方ないですし、クリエイターが図面機能を使う理由はありません。
3DCGソフトでも各機能に特化したソフトやすべての機能を統合したソフトがあります。3DCGの基礎をしっかりと学びたい場合は統合型のソフトを使うなど自分のやりたいことに合ったソフトを選びましょう。
無料で使える3Dモデリングソフト【3DCAD】
無料で使える3DCADソフトのおすすめは下記のとおりです。
- Fusion 360(フュージョン 360)
- FreeCAD(フリーキャド)
- SketchUp(スケッチアップ)
順番に紹介していきます。
Fusion 360(フュージョン 360)
「Fusion360」は建築系のCAD「AutoCAD」を提供しているAutodesk社のエンジニア向け3DCADソフトです。
工業製品を設計する十分な機能を備えており、自由曲面を作る機能にも優れています。
「Fusion360」は学生や個人であれば無料で利用できます。また、利用者が多いソフトですのでWeb上に豊富な情報があります。
FreeCAD(フリーキャド)
「FreeCAD」は完全に無料で使えるオープンソースの3DCADです。拡張機能を追加することでモデリング機能だけでなく図面・アセンブリ・応力解析などの機能が使えるようになります。
「FreeCAD」はオープンソースであり開発途中というスタンスということもあり、活発なコミュニティやチュートリアルサイトが多くあります。
SketchUp(スケッチアップ)
「SketchUp」は建築業界で多く使われている3DCADソフトです。ややデザインに特化したソフトでアトリエ事務所などで多く使われています。
「SketchUp」はWebブラウザで使えるFree版であれば無料で利用できます。
無料で使える3Dモデリングソフト【3DCG】
無料で使える3DCGソフトのおすすめは下記のとおりです。
- Blender(ブレンダー)
- Metasequoia(メタセコイア)
- Sculptris(スカルプトリス)
順番に紹介していきます。
Blender(ブレンダー)
「Blender」は3Dモデリング、アニメーション、レンダリングまで3DCG作品を作るためのすべての機能が使える統合型ソフトです。オープンソースであり開発途中ですのでプラグインの追加やアップが頻繁にアップデートています。
「Blender」は機能が多く操作が難しいです。独学の際はWeb上のチュートリアルやYouTubeの解説動画を利用しましょう。
Metasequoia(メタセコイア)
「Metasequoia」は日本製の3DCGソフトです。一部機能は制限されますが無料で利用できます。すべての機能が使える有料版も5,500円~20,000円程度ですので、比較的個人でも利用しやすい値段ですね。
「Metasequoia」は日本語の解説サイトやコミュニティが多いのが特徴で、アマチュアだけでなくプロからも人気のソフトです。
Sculptris(スカルプトリス)
「Sculptris」は粘土をこねるような感覚でモデリングができる、スカルプトモデリングのソフトです。生物のような自由曲面の多い形状を作るのに向いている3DCGソフトです。
「Sculptris」の有料版としてより高機能な「Zbrush」というソフトがあります。「Zbrush」はゴジラのCG映像にも利用されているそうですね。*注1
学生なら無料or格安で本格的なモデリングソフトを利用可能
企業で利用されている本格的なモデリングソフトも学生なら無料、もしくは格安の価格で利用できます。例えば、Autodesk社は学生・教育者向けに無料で提供しています。*注2
他の3Dモデリングソフトでも行っていますので、学生の方は自分が使いたいソフトに学生版がないか探してみましょう。
まとめ
この記事では、無料で使える3Dモデリングソフトを紹介させていただきました。
3Dモデリングのスキルは多くの企業で求められているため、習得しておくと自分の大きな武器となると考えられます。
無料でも本格的なモデリングができるソフトがありますので、この記事を読んで興味を持った方は3Dモデリングにチャレンジしてみてください。

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